【業界地図2024比較】東洋経済 と日経BP どっちが投資に向いている?

毎年8月下旬になると、書店の目立つ場所に平積みに置かれている「業界地図」。最新バージョンは「業界地図2024」になります。

この「業界地図」は発行元が東洋経済と日本経済新聞社と2種類あるので、どちらを買うべきか悩む人も多いのではないでしょうか。

実際どちらにも目を通してみて、どちらが投資向きの業界地図になるのか、気づいた点を書きだしてみようと思います。

業界地図とは

業界地図とは、業界ごとの動向やシェア、勢力図、主要企業の規模、業績、関係性などを視覚的にわかりやすく解説した書籍です。

ターゲットは主に、就活生やビジネスパーソンそして個人投資家で、各業界を俯瞰的に把握して「今」を知り、これからくるトレンドなど「今後」を見通す情報源として活用できます。

実際の売れ筋はどちら?

東洋経済「会社四季報 業界地図」

2021年版、2022年版のデータになりますが、文化通信に発行部数に関する記事がありました。

20年発行の21年度版は初めて20万部を突破、過去最高の5刷21万5000部まで伸長した。

文化通信 2021/12/10付記事

日経BP「日経業界地図」

22年版は初版から8万部を発行し、すでに2刷で9万部となっている。

10万部を目標に大型プロモーションを展開している。

文化通信 2021/12/10付記事

と、東洋経済の業界地図の方が2倍以上の実績があるようですね。

最新版「会社四季報 業界地図 2024」の表紙にも13年連続売り上げNO1、シェア7割超とあるので、やはり東洋経済版の方が売れ筋です。

どこが違う?東洋経済 と日経BP版「業界地図2024」

私が実際に2冊を買って読んで感じた、それぞれの特徴を挙げていきます。

東洋経済「会社四季報 業界地図」

投資家のバイブルとも言われる「会社四季報」の記者が192業界、4223社について解説しています。

・全体的に文字が多い
・個別企業の情報がちょっと詳しめ
・個別投資で理解しておくとよい「収益化のしくみ」が業界ごとに図解である
・「注目の会社、技術、サービス」など、その業界で注目すべき何かを有する企業がピックアップされている
・「〇〇とは」といった業界に関したそもそもの解説がなく、どちらかといえば知識が既にある人向け
・人口減少からみる各業界予想など四季報記者、独自視点のコンテンツが充実

日経BP「日経業界地図 2024年度版」

日本経済に大きな影響力を持つ、日本一の経済専門紙「日経新聞」の記者が取材し、185業界、4600社について解説しています。

・全体的に文字が少な目で「図」として理解しやすい
・「基礎知識」として、その業界を知らない人でも理解しやすい情報がある
・個別企業の売り上げや利益だけでなく、従業員数や給料など企業規模を判断する情報がある
・企業間の関係性が「会社四季報 業界地図」に比べてわかりやすい
・有望な「100の技術」や、2024年に期待できる「テクノロジー期待度番付」など最新の技術についての簡単な説明や期待度が一覧でみられる

投資に向いてるのはどっち?

「投資」という観点で見ると、ズバリ東洋経済「会社四季報 業界地図2024年度版」の方かなと思います。

理由は、投資で知っていた方がよい「収益化の仕組み」や、各業界の中でも”特に注目すべき技術や企業”のような、取り掛かりが示されているところ、全業界の成長・衰退が俯瞰して見られるところなどです。

一方、日経BP「日経業界地図 2024年度版」の方は、各企業間の関係性や給料、従業員数、テクノロジーなど、少しビジネスよりのコンテンツが多めです。

ただ、文字が少な目でビジュアル的に見やすく、何より「基礎知識」という形でその業界の知識がない人でも理解しやすい内容というのは、非常にポイントが高いです。

同じ投資家でも、投資初心者で、まずはどんな業界があるのか、どんな会社があるのか。が知りたい。という人は、日経BP「日経業界地図 2024年度版」の方がとっつきやすいかもしれません。

総評としては、どちらかというと就活生やビジネスマンの方に向いているかな。

比較して思った「2冊あった方がさらによい」理由

1冊あれば十分と思われがちな「業界地図」ですが、実際比較してみて思ったこと。

実は、あまり情報がかぶっていないので、2冊あった方がさらによい。ということです。

基本的な情報はもちろん同じですが、各社独自の視点で取材しまとめているので、同じものでも多角的に情報を理解することができます。

例えば「医薬品」業界NO1の武田薬品工業(4501)の説明文(2023年度版)を見てみると

「会社四季報 業界地図」
  → 2019年シャイアー買収、メガファーマ入り。21年大衆薬事業を売却。

「日経業界地図 2023年度版」
  → 希少疾患や消化器系に重点。

と全く違う切り口で書かれていますが、どちらも知っておきたい情報です。

情報収集が命の株式投資をするなら、2冊買いもおすすめです。

まとめ

まとめますと

投資初心者におすすめは日経BP「日経業界地図 2024年度版」

ちょっと詳しくなった投資家には 東洋経済「会社四季報 業界地図」

情報収集が命の投資家には2冊買い

がおすすめです。



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コメント

  1. 匿名 より:

    横の戻るボタンと進むボタンが邪魔で、非常に読みにくいです。

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